チューリップの育て方 鉢植編【HP限定講座】
開催日時:HP掲載
投稿:2016年11月3日
花の色や形、背丈、葉の色も多種多様になったチューリップの中から、自分の好みにあった品種を選び、ぜひご家庭に色とりどりの華やかな春を呼び込みましょう!
今回は鉢植えの場合のチューリップの育て方をご紹介します(^^)
①植付けの準備
チューリップの植付けの適期は10月下旬から11月です。この頃には球根の底面にある馬蹄型の発根部もふくらみはじめ、植えられる準備が整っています。1日の最低気温が15℃以下に下がると球根の根が伸びはじめ、10℃ぐらいが最も根が伸びる条件となります。実際には多少時期がずれても開花はしますが、十分に根を張らせるために早めに植え付けた方が良いでしょう。
②チューリップの植付け
プランターの底に水はけを良くするためにゴロ土を深さ3cmほど敷き、その上に水はけが良く、乾きにくい用土を入れます。肥料はあらかじめ緩効性の化成肥料(1リットルあたり3g)などを用土に混ぜ込んでおきます。その上に球根を並べますが、植付け間隔は6~10cmとします。チューリップの球根は、丸くなく、片側が平たくなっています。植え付ける際、平らな面を一定の方向にそろえて植えると、出てくる葉の向きがある程度そろいます。
最後に覆土をしますが、根の伸びるスペースを残し浅めに植えます。用土をかぶせ終わったら、水をたっぷりやります。
「ダブルデッカー(2層植え)」
ひとつの鉢に球根を何層かに植えつければ、たったひとつの鉢で華やかなスプリング・ガーデンを楽しむことができます。このように球根を多層に植えつけることを、2層のものは“ダブルデッカー植え”、3層のものは“トリプルデッカー植え”と呼びます。開花期の異なる球根を植え付ければ、長期間花を楽しむことができます。また、同時に開花する球根を植え付ければ、豪華な花の競演を楽しめます。鉢を多層にして使用するときは、特に排水を妨げないように注意しましょう。
- 植え付け後の管理
球根を植え付けたあと、冬の間は低温で湿り気のある状態を保てる場所においてやります。チューリップは冬の間の乾燥を極端に嫌います。乾くと場合によっては花芽が枯れてしまうこともあります。水やりに自信のない方は、庭の隅に鉢やプランターごと埋め込むという手もあります。プランター植え、鉢植えは用土が乾きやすいので、冬でも雨に当たらない場所に置かれた場合は週に1度は水やりを行います。
春の兆しが見え始める頃、芽が伸び、葉が展開し大きく生長するためには、十分に日光の当てる場所に置くことが必要です。2月から3月にかけては最も水を吸う時期ですから、土の表面が乾いたら十分に水やりを行います。
④肥料と防除
2月か3月、芽が伸び始め、葉が展開する前に葉にふれないように速効性の化成肥料などの追肥を行うと、次年度の球根の生育がよくなります。
ウイルス病や球根腐敗病にかかり、生育の遅い株を見つけたら、すぐに抜き取るようにしましょう。新しい葉が展開するころ、ウイルス病の原因となるアブラムシの退治(スミチオン等)
や褐色斑点病の予防(マンネブダイセン等)のため、月に2回は防除すると良いでしょう。
⑤花が終わったら
花が終わったら、すぐに子房の部分を折り取って、タネが実らないようにします。タネが実ると養分がタネに取られ、新しい球根の肥大が悪くなります。水やりはこれまでより乾き気味に管理します。病気の発生を抑えるため、引き続き防除します。
葉や茎が黄色に変色し、白かった新球の皮が茶色になると掘り上げの適期です。ときどき土をのぞいて皮の色を確かめればよいでしょう。
掘り上げは、移植ごてなどを使って、球根に傷をつけないように注意して掘りあげます。掘りあげたら、古皮や根、茎、葉を取り除き、新しい球根だけにして、夏の間、雨が当たらず、風通しの良い涼しい場所に秋の植付け時期まで貯蔵します。
以上、「鉢植編」のチューリップの育て方を紹介しました!皆様ぜひ綺麗なチューリップを咲かせてください(#^.^#)