チューリップの育て方 花壇編【HP限定講座】
開催日時:HP掲載
投稿:2016年11月4日
花の色や形、背丈、葉の色も多種多様になったチューリップの中から、自分の好みにあった品種を選び、ぜひご家庭に色とりどりの華やかな春を呼び込みましょう!
今回は花壇に植え込むの場合のチューリップの育て方をご紹介します(*^_^*)
①植付けの準備
チューリップの植付けの適期は、鉢植えと同様に10月下旬から11月です。ただ11月は雨も多くなるので、雨の降ったあとは、1~2日おいて土の水気が抜けてから植え付けてください。
チューリップの植付け場所は、日当たり、水はけのよい場所を選びましょう。場所が決まったら、その場所をスコップで深さ20㎝から30㎝まで2~3回よく耕します。その際、元肥として1㎡あたり堆肥、腐葉土、ピートなどの有機質を500g、緩効性の化成肥料(N:P:K=10:10:10)50g前後、石灰質肥料200~300gを土によく混ぜ込みます。
石灰質肥料と肥料が直接触れると変質することがありますので、先に石灰質肥料を混ぜておき、そのあとで肥料を混ぜるようにしてください。
②球根の植付け
元肥を施したあと、深さ15cmほどの上土を取り除きます。平らにならしたら、球根を並べていきます。間隔は10cm前後が標準ですが、密に植えたほうが花が咲いたときに美しくみえます。球根を並べ終えたあと、土を元どおり埋め戻してやります。
積雪地では雪解け水による排水不良がおきやすいので花壇の周囲に排水溝を掘っておくとよいでしょう。
③植付け後の管理
1月は自然の降雨や霜などで水分が供給されるため、普通水やりは必要ありません。晴れた日が長く続くようなら水やりを行います。
2月になると、チューリップの芽が顔を出し始めます。チューリップは他の植物に比べて生長の速度が速く、みるみるうちに大きくなっていきます。2~3月にかけて、特に水分を吸収しますので、土の表面が乾いたら水やりを十分に行ってください。また、葉に水や泥はねがかかると、病気の原因になりますので、水やりは株の間にていねいに行ってください。
④肥料と防除
葉が展開する前に、速効性の化成肥料を葉に触れないように地表に置き肥してやります。量は1㎡あたり10~20gです。葉に肥料が触れると病気の発生原因になりますので注意してください。
また、鉢植えの場合と同様に、ウイルス病や球根腐敗病にかかり、生育の遅い株を見つけたら、すぐに抜き取るようにしましょう。新しい葉が展開するころ、ウイルス病の原因となるアブラムシの退治(スミチオン等)や褐色斑点病の予防(マンネブダイセン等)のため、月に2回は防除すると良いでしょう。
⑤花が終わったら
花が終わったら、すぐに子房の部分を折り取って、タネが実らないようにします。タネが実ると養分がタネに取られ、新しい球根の肥大が悪くなります。特に、過湿の状態では球根が腐敗してしまうことがありますので水やりはこれまでより乾き気味に保ちます。病気の発生を抑えるため、引き続き防除します。
葉や茎が黄色に変色し、白かった新球の皮が茶色になると掘り上げの適期です。ときどき土をのぞいて皮の色を確かめればよいでしょう。
掘り上げは、移植ごてなどを使って、球根に傷をつけないように注意して掘りあげます。
以上、「花壇編」のチューリップの育て方を紹介しました!皆様ぜひ綺麗なチューリップを咲かせてください(#^.^#)